ひとつ年下の弟が
懸命に働いた初めてのお給料で
私にと選んでくれた
紺色のセーター
嬉しくて
学校やデートや
いろんなところに
着ていって
お嫁にいく頃には
裾も袖も
もうすっかりぼろぼろで
泣く泣くさよならしたっけ
でも私には
その金色のボタンを
ひとつふたつとはめて
今でもちゃんと
あの紺色のセーターを
着ることができる
そのぬくもりや
あたたかさ
ひとつ年下の弟の
優しく少し頼もしい笑顔とともに
私はいつでも着ることができる
お互い年を重ねた今もなお
あの時の優しさは
変わることなく
あの紺色のセーターのように
私をあたたかく包んでくれる
私はいつでも着ることができる
私が私であるまで
永遠に

