新幹線に乗るのもなんだかドキドキ
金曜夜の最終近い便だったせいか、家での晩酌を待ちきれずに
そこここで酒宴が催されており車内は高速で移動する
居酒屋のようであった。
福島へは学生時代、当時父が所有していた猪苗代湖畔の別荘へ
よくでかけた。
磐梯山を臨み豊かな自然に囲まれ大好きな場所だったが
今は手放してしまったので久しぶりの訪問となった。
駅に到着すると福島羅須地人協会会長でもある従兄弟、
ジョバンニ会長ご夫妻が出迎えてくれ、一路飯坂町の会長宅へ☆
看板犬ゴマとみやびちゃんのお出迎えをうけた後
再会を祝う祝宴は朝方まで続いたのであった
翌朝は地人会メンバーとして以前から切に願っていた岩手花巻へ。
モーツァルト ドン・ジョバンニを聴きながら高速を快調に飛ばす☆
花巻を前に途中、藤原三代を祀った中尊寺金色堂を拝む。
目指す金色堂までは約800Mの山道。
鳥居を過ぎ急な参道を上がっていくにつれ周囲の空気は明らかに
スピルチュアルなものへと変化していった。
右に左に様々な神を祀った社があり、敬意を表しながら歩く。
頂より北上川の流れを望む。
金色堂はその金箔に包まれたあまりにも煌びやかな様に心を奪われたが
極楽浄土に思いを馳せた百数十体の黄金仏像の傍らに
彼らの遺体が安置されていると思うと厳かな気持ちになる一方、
何やらもののあはれを感じずにはいられなかった。
その後再び高速にて目指すは羅須地人協会のある花巻農業高校へ!
花巻空港近くの田園地帯が醸し出す豊饒なる美しさにしばし見とれる。
青空に白い雲が泳ぎ、澄んだ川面に緑の揺らぎが映える。
偉人・宮沢賢治を育んだ地。
そして彼の残したものはこの中で確実に生きている、何故かそう確信した。
賢治の住居でもあった協会は意外に洒落た佇まいの日本家屋だった。
協会員の集った部屋には彼も奏でたであろうリードオルガンが置いてあった。
懐かしく心温まる音色がした。
協会を後にし、遅い昼食をかの有名な「山猫軒」でご馳走になる
エントランスには「とくにお若い方や太った方は大歓迎・・」と
例の件がある。
ということは一応私も歓迎されているのであろうか
わくわくして中に入ると今度はクリームと塩の壺が用意してあるではないか
ここは間違いなく山猫軒なのだ!
そして賢治の詩にも登場する「じゅんさい」を初めて食する。
食感とぬめりのバランスがなんとも言えず好もしい。
山猫軒定食を心ゆくまで楽しみ無事生還を果たす(笑)
隣接する記念館へも足を運んだ。
賢治直筆のメモに原稿、絵画。どれも個性的な絵字で彼の性格や気質が
そこに集約されているかのようだった。
感嘆したのは賢治直筆の楽譜があまりに美しかったことである。
♪たちが正確なテンポでキラキラとした音楽を奏でている。
彼の多方面に及ぶ豊かな才能や情熱が館の中でハーモニーしていた。
時に嘆きのセレナード、時に情熱溢れるアレグロ・アパッショナートを。
私は、宮沢賢治ーその存在を以前より明らかに近く、深く感じることが
できている。それがなんだか妙に嬉しかった。
賢治へのオマージュの一日、またもや乾杯
酒宴は終わることを知らず・・・
To be continued...




